パワースポットとして近年人気が再沸騰しているのが和歌山県の熊野古道(くまのこどう)です。

ユネスコの世界遺産にも登録されている熊野とは、どこを指すのでしょうか。

熊野三山(和歌山県に存在する3つの神社の総称)に通ずる参詣道の総称を熊野古道と呼びます。
石畳が残っていることがおおきく起因し、文化遺産における「遺跡および文化的景観」として2004年に世界遺産に登録されました。
「道」が世界遺産として登録されるのはまれなことです。

古くは熊野周辺は、日本書紀にも登場する自然崇拝の地でした。
そしてこの参道はもともと修行者たちの道でした。

熊野詣として熊野古道を行き来したのは907年の宇多法皇による最初と言われています。
熊野三山への参詣が頻繁に行われるようになったのは1090年から始まる白河上皇の9回にわたる熊野詣りがきっかけだと言われています。
これにより京都の貴族の間に熊野詣の風習がついたようです。

先に人気が再沸騰、と書いたのは、実は熊野参りが江戸の庶民にも流行したからです。

日々の生活に追われるだけではなく、旅をし、信仰の心を向けることができるということからは、江戸時代の豊かさ、人びとの心の余裕を感じることができます。

その後、明治維新を迎え、神仏分離令により、風習としての熊野詣は殆どなくなってしまいました。

現代、パワースポット巡りとして再び流行っているのも現代の私たちの豊かさの象徴なのかもしれませんね。